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つりがね草

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吹雪TFSS

さる6月20日にトランスフォーマーリベンジを見に行ってきました。
(まさか日記でこんなことになるとは…)

ブログを放置しっぱなしだったので、リアルタイムで「吹雪と一緒にトランスフォーマーを見に行った」という想像しながら書いていたものを載せます。
携帯でがしがし書いていたため所々間が飛んでいたり途切れたようになっています。
なので若干手を加えてみました。

拍手



■■■■

「よし吹雪、トランスフォーマー見に行くか」
「本当ですか兄さん!」
読んでいた本を勢い良く閉じて吹雪がこっちを見る。
「善は急げと言います、さあ早く行きましょう」
吹雪がこんなに興奮するのも珍しい。
少しの間も待てないと言うように俺の服の裾を掴んでひっぱってくる。
「ま、まあ待てって、映画館は逃げやしないさ。」
「でも上映時間に間に合わなければ意味がありません、早く用意をしましょう」
まさに正論だ。


「ほら、帽子かぶってきて正解だったろ?」
「…はい」
映画館までのバスの中、吹雪はちょっとはずかしいそうに帽子を深くかぶって顔を隠してしまう。
外は暑そうだったのに早く行こうとする吹雪をなだめて涼しい格好をさせるのに苦労するとは思わなかった。「私としたことが少し舞い上がってしまっていたようです」
「いや、俺も吹雪が喜んでくれていたことがわかってうれしいよ」
帽子の上から頭を撫でてやる。
一枚クッション置いてあるので安心して撫でることができる。
(と、勝手に考えているのだが、吹雪に異変はないようだし大丈夫そうだ。)
されるがままの吹雪の頭を撫でていると、車内アナウンスが入る。
「もうすぐ着くみたいだね」


楽しみです…!(ワクワク

TF


「チケット取ってきたよ、はい吹雪の分、あと飲み物」
「ありがとうございます」
映画館に入った時から吹雪の目がキラキラしっぱなしだ。
「吹き替え版で良かったのか?一応前の席を頼んだけど…」
「はい、私の近視は軽いもので字幕が読めないほどではありません」
「それならよかった」
もし字幕が読みにくくて楽しめなかったら…と考えていたのでひと安心。


入場して席につく
前のほうを頼んだのでスクリーンが大きい、でも首がつかれるほどではなさそうだ。
吹雪を見ると目の輝きが倍増しぐらいになっている。
吹雪の待ち遠しそうなこの様子だけは年相応で、いつもと違っていてほほえましい。
「それはそうと兄さん、映画が始まる前に携帯の電源は切っておいてください」
おっと、注意されてしまった。
忘れないように今電源を切っておくことにする。


(吹雪と映画鑑賞中…)


上映が終わって明かりが灯る。
「いやー面白かったな吹雪!オプティマスとバンブルビーがさ!」
「………」
「吹雪?」
隣の席の吹雪は押し黙ったままだ。
面白くなかったのか、それとも体調がすぐれないのかと思って声をかけようとしたら
「……すごく、良かったです…!」
感極まっていたようだった。


「兄さん、誘っていただいて本当にありがとうございます」
家に帰るバスの中、落ち着いてきた吹雪が改めてお礼を言う。
「どういたしまして、吹雪がそんなに喜んでくれて誘ったかいがあるってもんだよ」
「それで、何かお礼がしたいのですが…」


「お礼なんて…」
「でも」
これでは吹雪の気が済まないだろう。
「…ふむ、じゃあ続編が出たらまた俺と見に行ってくれるってことで」
「……その願いはずるいです」
はははと笑ってごまかすように頭を撫で…ようとしたのだが、
「あれ?吹雪、帽子は?」
行きの時に吹雪に被せた帽子が今はなくなっている。
吹雪も今気付いたようにはっと頭に手をやる。
「…あの、すみません、どうやら映画館に置き忘れてしまったようです……」
吹雪がちょっと落ち込みだす。
終わりよければなんとやら、今は逆の意味だけど、今日の映画を悪い想い出にはさせたくない。
かまわず吹雪の頭に手を置く。
「?」
「吹雪もなかなか策士だなー」
吹雪が不思議そうな顔をする。
「そうだな、来週あたり帽子を取りに行くか、俺じゃわからないかもしれないから吹雪も付いてきてくれないか?」
「はい、すいま…」
「ん、じゃついでにもう一回トランスフォーマーでも見るか、今度は吹き替えで」
吹雪の言葉をさえぎるように俺の言葉を続ける。
ダメ押しに、少々クサイと思ったのだが、吹雪にウィンクする。
「……兄さんは優しいですね」
「さあなんのことだろ?言ってなかったからみんな知らないと思うけど、俺は気に入った映画は何回も見る人なんだ。」
吹雪が苦笑しながら言う。
でも元気を出してくれたようでなにより。
「ほら、もうすぐ降りる場所だ…二人だけで言ったのはナイショだぞ?」
「はい」
二人して唇の前に人差し指を持ってくる。
そして、二人して笑いあったのだ。

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