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つりがね草

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おにーのぱんつはいいぱんつ
つよいぞー、つよいぞー。

鬼のパンツというのは優れものじゃ。
柄は少々、わらわの趣味には合わないのじゃが、
100年たっても破れないばかりか――
鬼のパンツを手中に収めし者は、鬼の力を得ることが出来るそうじゃ。

それにはこの人ならざる鬼に打ち勝たなくてはいけないのじゃが――
勝ったからと言って、鬼の一張羅を取っていくというのはなかなか可哀想なことをするのう……
それに、鬼を倒せるほどの力の持ち主であればそんなパンツはいらぬと思うのじゃが、

ふむ……鬼の居ぬ間にでも洗濯物を盗んだのかの?
それも知略で鬼に勝ったということになるのかのう。

……

ところで兄じゃ。
そこでわらわは思ったのじゃが……

ひとつ試しに、キュウビにパンツを穿かせたらどうかのう?
そうして――
そのパンツをわらわや兄じゃが穿いたら、きっとすごい力になると思うのじゃ!

――む?
兄じゃは信じておらぬようじゃな。
そうは言ってもの、なかなか馬鹿に出来ないものじゃぞ?

兄じゃも付喪神は知っておるじゃろう。
わらわ達の使っている道具や、何でもない物が、
長く使っている間に霊が宿り、モノノケと化すものじゃ。

器物はの、使えば使うほど力を増す物――
わらわたちが触れた分だけ、
その歴史に裏付けされ、成長していくのじゃ。

それなら、キュウビが新しくパンツを穿くようになれば――
そんな風に、そのパンツに力が宿ってもおかしくは無いじゃろう?

そう思っての……
――フフ、見るのじゃ兄じゃ!
キュウビ用のふんどしを用意したのじゃ!

パンツかふんどしかなんて些細な問題じゃ。
こういうものは応用が効く物なのじゃ。

それに、わらわのパンツじゃキュウビには大きすぎる。
ふんどしなら、キュウビの大きさに合わせて作ってやれるからの。
という訳で――わらわ特製の手作りじゃ!
きっとかわゆいぞv

フフフ――v
そう羨ましそうな顔をしなくても、あとでちゃあんと兄じゃにも作るから、
安心するのじゃv

さて……
兄じゃ、キュウビを探すのを手伝ってくれぬかの?

なにやら急に姿が見えなくなってしまったのじゃが――
どこに行ったのかのう?


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【うそ日記】おニュー

ユキの小学校の終業式が、もうあと少しでやってきす。

卒業式はちょっと前にもう終わりました。
いちばん上の、小雨お姉ちゃんの卒業式――

ユキたちみたいな、低学年の子達は卒業式には参加できなかったんですが、
その代わりにユキたちは、六年生のお兄ちゃんお姉ちゃん達に、
お祝いのお花を付けに行きました。

階段を上がって、めったに行かない小学校のいちばん上の階――
初めて入る六年生の教室は、机や椅子がとっても大きくて、びっくりしてしまいました。
ユキも大きくなったら、あんな机が似合うくらいに、大きくなれるのかな――?
って思ったりして、

三月は終わりの季節、
ちょっとだけ、悲しい季節です。

……

でも四月になれば、始まりの、うれしくて楽して、ワクワクする季節です!

虹子ちゃんは新しい水色のスモックを着て、幼稚園に通うようになって、

マリーちゃんは幼稚園を卒業するけど――
新しいランドセルを背負って、ユキ達の学校の、小学一年生になって、

そしてそして、
ユキはついに、二年生になります!

うふふ、
えへへ――vv

新しく入学したり、卒業したりするお姉ちゃんや、
マリーちゃんや虹子ちゃんと比べて、学年がいっこ上に上がるだけだけど…

それでも。ユキはすごくうれしくって。

大きくなったんだなぁって、気分になれて――

新しい幼稚園のみんなは、観月ちゃんと、さくらちゃんと、虹子ちゃん!
きっと観月ちゃんなら、ふたりのいいお姉ちゃんになれると思います。

ユキも、ちゃんと新しい一年生のみんなや――
マリーちゃんのお姉ちゃんが出来るかな?とか、少し心配もあります。

でも、きっと大丈夫です!
ユキは頑張ります!

ねえ、お兄ちゃん――
新しいユキを、見ていてくださいねv

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【うそ日記】牡丹雪

三月の雪が降る。

それはまるで、花が散っているようじゃ。

花が散り、その花弁が一陣の風に舞い、

地に落ちる前の、最期の、刹那の美しさを誇っているかのような――

そんな、雪じゃ。

……

今朝は寒いのうと、キュウビでぬくまりながらそう思っていたのじゃが、
ふと気付いたら、窓の外には雪が降っておった。
三月の雪じゃ、兄じゃ。今年は雪が多いのう。
まあわらわはそんな昔のことなど覚えてはいないのじゃが。

大粒のふわりと不恰好な形をした牡丹雪。
明るい灰色の空から、真っ白な雪はまばらにゆっくりと落ちてきて、
それはまるで、花のひとひらが、風に遊んでいるようじゃ。

気まぐれな一粒が、窓からわらわの掌に留まったかと思ったら――
すぐに、溶けて消えてなくなってしまう。

そんな雪が、ちらり、ほらりと降ってくる。
曇りの空から、いくつも、いくつも、いくつも――

どれだけ眺めていたのかのう?
ああ、綺麗じゃのうと惚けてたのじゃが――
「窓開けてるのだれ?寒いから早く閉めて!」
と、ついには氷柱姉じゃに怒られてしまったのじゃ。

……むう。
まあ、仕方のないことじゃ。
それに、暖かい部屋の中から眺める雪も、なかなかオツなものじゃ。

牡丹雪は、春の季語とも言われておる。
こうして窓の外に散る雪を見ているとの――成程、と、
梅も、桜も、その前の、
春の訪れを告げる、純白の花のようじゃ。

これで兄じゃが隣にいてくれたら何も言うことはなかったのにのう?
のう、兄じゃv
次はわらわの側にいてくれなくては駄目じゃぞ?
兄じゃの膝の上で、雪見で一杯じゃ!

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眠れなくて

3/11の地震に関連しています。
僕は無事でしたが、それよりも、東北太平洋側の一刻も早い復興と無事を祈ります。

◆◆◆

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[つづきはこちら]

らくがき

色々と落書きをまとめてみたい気分になったのでまとめてみました。
pixivの方にはもうあげてあったりするのも。


キュウビ試作その1
14572943.jpg





ふと思い立ってdrawrで初めて描いてみたもの、drawrの使い方に慣れてなかったりして色々とひどいです。
あとものすごい時間がかかりました、本当に…!


キュウビ試作その2
14589686.png





drawrにもちょっと慣れてきて、しっぽも9本描いてやろうと思って出来たキュウビ絵。
わりと自分では上手く行ってると思ってる!らくがきだけど!(言い訳)
あんまりもふもふ柔らかそうには描けてませんね。
そしてこの直後にマウスが壊れてdrawrでは絵が書けなくなりました。
ううむ。


キュウビトトロ
kyutotoro.gif







前に金曜ロードショーでとなりのトトロがあったときに描いた物。
かわいいけどよく見るとやっぱこわい。


化けキュウビ
bakeneko4.png







化け猫アイコンメーカーさんとこで作ったキュウビっぽい顔にしっぽをなんとなく足した物。
キュウビっぽく見える…よね?


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