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つりがね草

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連載:キュウビの話その1

ちょっと光明が見えたので試しを取っての連載
申し訳ないけど本文にインフルエンザをちょっとだけ足しました。
公式日記の2009年12月8日あたりからを読んでおくことをおすすめします。

========================

――…
――
カリカリ

……ん?」
ドアから何やら物音がするような気がする。
自室にて机に向かい、手持ち無沙汰に学校の授業のほんとに軽い復習と予習
もともとあったのかなかったのか定かでない集中が、ふと切れたところでその違和感に気づいた。
首だけをドアの方に向ける。
どうやら気のせいではなかったようだ。
誰かいるのかと思ったのだけど、それにしては音が小さく――
その音自体もノックしているという感じではなかった。

――チビ達の誰かが遊んでるのかな?
適当にそう予想をつける。
麗がインフルエンザにかかってから俺は立夏以下に会えなくなったので
遊び相手がいなくなって、そろそろ退屈になった子たちがこっそりと訪ねてきたのかもしれない。
俺も遊んでやりたいところだけど……
インフルエンザにかかってしまったら、それを思うと大事をとるしかない。
ううん、でも少し話をするくらいなら……
まあ確認しないことには始まらない事だ
椅子を回転させて、勉強を投げだしてドアに向かう。

――カリカリ
ドアの近くに来てわかった事
なんだかドアの下の方からひっかくような音がするのだった。
ということは、少々不自然な気はしたのだけど、俺の予想通りなのかもしれない。
こっちから一度ノックをして、
「誰?あけるよー?」
ドアを開ける際に巻き込んで怪我をさせても大変なのでゆっくりとドアを開ける。
開いたドアから見える廊下、そこにいたのは
予想よりも、ちびっこよりもちっちゃな珍客――

「キューン」
……え?」
キュウビがドアの前に片足を上げて
――まさに今ドアを引っかいていたような格好で
――
ちょこんと立っていたのだった。
「キュウビ!?」

「ココン!」

(続く)

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