つりがね草
- SS置き場です。 9割方BabyPrincessの二次創作になります。
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べびプリ祝3Dアニメ化!
「BabyPrincess3Dアニメ化おめでとうございます!」
「おめでとうなのじゃー!」
「コーン!ココンココンコーン!!」
「いやぁアニメ化まで長かったなぁ。三倍濃縮還元されたような甘い一年だった気がする」
「うむ、わらわも姉じゃ達も、ついに「あいどる」となるのじゃな」
「アイドルとはちょっと違うと思うけど……まあ似たようなものか」
「兄じゃもアイドルになるのじゃろう?「せんたーはいけめん」とか言っておったしの」
「うん……俺の姿は…どうなってるんだろうね………?」
「き、急にどうしたのじゃ……?」
「なんでもないよ?ささいな事だよ……?」
「でも3Dアニメってどんな感じなんだろ、実を言うと俺はまだ3Dテレビの実物見たことないから見当がつかなくて」
「なんじゃ、兄じゃは知らないのかの?」
「えっ、観月知ってるの?すごいな」
「ふふん、すりーでーはの、こう赤色と青色のメガネを掛けてじゃな……」
「待った観月、それも3Dだけど3Dちょっと違う」
「むぅ?兄じゃも変なことを言うのう……」
「まあ幼稚園くらいだとそんなものだよね俺もやったし……まあとにかく色眼鏡じゃなくて普通の色で見えるみたい」
「なんと、モノノケの仕業じゃな!」
「キュウン!」
「写真撮られると魂が抜けるみたいなアレだよねその反応」
「でも同じようなモノノケをわらわは知ってるのじゃぞ?」
「そんなのいるの?」
「うむ、例えばじゃな、キュウビがテレビに向かってととんと駆け出すじゃろ?」
「クーン?」
「うんうん」
「すると飛び出したキュウビは――そのどこぞの幽霊みたいに、そのまま本当にテレビからポンっと出てくるのじゃ!」
「ココン!?」
「みんなびっくり、キュウビの可愛さに腰を抜かすのじゃ♪」
「キュウン、クーン♪」
「うむ!そうとなればキュウビの身だしなみもちゃんと綺麗にしておかないとの?」
「ココンココン!コーンキュウンキュキュココン!」
「…ところでさ」
「む?」
「キュウビってさ……カメラとかテレビに映るの?」
「キュッ!?」
突然首を絞められたような声を出して、観月と一緒になって喜んでいたキュウビの動きがピタっと止まった。
「な、何を水を差すような事を言うのじゃ兄じゃ!」
「え!?いや、その、気になって……」
「……キュウン?」
「いや大丈夫じゃぞキュウビ!兄じゃが意地悪なだけじゃ」
「キュウン?キュウン?」
「うむ、ちゃんと映るから大丈夫じゃ、よしよし」
(ほら、兄じゃも!)
「ぇあ、うん、ごめんキュウビ……設定資料にもキュウビの姿描いてあったから大丈夫!出番あるよたぶん!」
「……グルル」
「拗ねちゃいました……」
「まったく兄じゃは……何かで機嫌をとるしか無いのう」
「何かって…油あげとか?」
「……コン」
「ふむ、そうじゃなきつねうどんとか……いやもう大晦日じゃから――」
「じゃあきつねそばで年越しと行きましょうか」
「……コンッv」
「それでは、来るべきみんなとの一年が幸せな一年になる事を願って!」
「我ここに祈念して恐み恐み申す――」
「――ココン!」
「「いただいきます!」」
(来年へと続く)
作:竹取